サッカーではボールをどのように蹴るかによって、様々なシュートやパスが生まれます。
それぞれにどんな名前がついているのかご存知ですか?
この記事では、サッカーで使われるボールの蹴り方とその呼び方をご紹介します。
サッカーの基本的な技術として覚えておくと、サッカーの魅力や楽しさが増しますよ。
サッカーの蹴り方をイラストで見よう!蹴り方と呼び方
サッカーではボールを蹴る方法によって、さまざまな技ができます。
それぞれにどういう名前があるのでしょうか。
この記事では、サッカーで行われるボールの蹴り方とその呼称を一つずつご説明します。
また、蹴り方の試合中での役割などを解説します。
足の部分の名前から来るボールの蹴り方
足の部分の名前から来るボールの蹴り方を解説します。
インサイドキック
この図の赤い部分、足の内側、足首の下辺りでボールを蹴る方法をインサイドキックと言います。
基本的には、つま先を外側に向けて足のサイドで蹴り出します。
サッカーで最も頻繁に使われるキックです。
パスやシュートなどに使えます。サッカーで最も基本的なキックです。
インフロントキック
インフロントキックは↓この図の赤い部分、足の内側、足先の辺りでボールを蹴る方法です。
インサイドキックと比べて足先に近い部分で蹴ると思ってください。
サッカーでは空中に上がったボールや高く飛ばしたいボールに使います。
パスにもシュートにも使えますが、特にパスに向いています。
地面に近いパスは相手に奪われやすいので、相手の頭上を通るような高さのあるキックをするときは、インフロントキックが便利です。
アウトサイドキック
アウトサイドキックとは、下の図のように、足の小指側の真ん中部分でボールを蹴る技術のことです。
グラウンダーのボールに対してはもちろん、ショートパスやシュートにも使えます。
ドリブル中にも、走りながら自然にボールを蹴ることができるので、便利な技術です。
アウトフロントキック
アウトフロントキックとは、足の外側の先端部分でボールを蹴る技術のことです。
足の小指から中指にかけての甲の部分でボールに当てるという感覚です。
アウトサイドキックよりもさらに難易度が高い技術で、できる選手は少ないかもしれません。
浮いたボールに対して、アウト回転を与えて蹴るというイメージです。 シュートやパスに使えますが、ボールが曲がる効果があります。
インステップキック
インステップキックとは、足の甲の部分でボールを蹴る技術のことです。
赤く示した部分がボールに当たる部位です。
キックの中でも最も威力が高く、スピードのあるボールを蹴ることができます。
強烈なシュートや遠くへ飛ばすロングパスに使われます。
トゥーキック
トゥーキックとは、足の先端部分でボールを蹴る技術のことです。
赤く示した部分がボールに当たる部位です。 アウトサイドキックと同様に、走りながら自然にボールを蹴ることができる(バックステップが不要な)技術なので、相手に対して有利な技術です。
シュートやパスに使われます。
私の体験から言わせていただくと、トゥーキックは爪にボールが触れるととても痛いです。
爪に触れないように、つま先の部分でキックすることに注意してください。
ヒールキック
ヒールキックとは、足のかかとの部分でボールを蹴る技術のことです。
赤く示した部分がボールに当たる部位です。
相手を驚かせる場面や、自分の背後にボールを送る場面に使われる技術です。
ほとんどはパスに使いますが、まれにシュートにも使います。
使う機会は少ないですが、相手を翻弄する場面で見せる技術です。
足の部分の名前から来るボールの蹴り方 まとめ
これで、足の部分の名前から来るボールの蹴り方は7種類あります。
これらの蹴り方はキックの基礎ですから、練習して身につけるといいでしょう。
ただし、私の体験から言うと、アウトフロントやヒールは試合ではあまり使わないですから、覚えなくてもサッカーは楽しめます。
ボールを蹴るときの体の動きなどから来る蹴り方
ここでは、ボールが当たる足の部分の名前から来るのではなく、
ボールを蹴るときの体の動きなどから来る蹴り方の名前を紹介します。
チップキック
チップキックとは、足の甲の指の付け根あたりでボールを蹴る技術です。映像で見てみましょう。
相手をだます場面や、近い距離でボールを浮かせたい場面に使われる技術です。
ボレーキック
キャプテン翼など、漫画でよく必殺シュートに使われる蹴り方で、空中にあるボールを蹴る技術です。
空中にボールがある時は、動いてますよね。
そのため、タイミングを合わせるのが、難しいキックです。
うまく当てるとインステップよりも速い、強いボールを蹴ることができます。
空中でジャンプしてボレーをするのをジャンピングボレー、ボールが跳ねたときの上昇中にキックするのをハーフボレーと呼びます。
キャプテン翼では「ジャンピングボレー隼シュート」などがありますね。
オーバーヘッドキック
オーバーヘッドキックはバイシクルキックとも呼ばれます。
空中にあるボールを蹴るという意味では、ボレーキックの一種と言えるかもしれませんが、自分の体を地面に寝かせるように空中で回転させ、蹴ったボールが自分の頭よりも高く飛ぶことからオーバーヘッドという名前がついたのでしょう。
オーバーヘッドキックはボールが高めに浮いていないと使うことが難しいです。
イメージ的にはとんぼ返りをしながらキックするような感じです。
後ろ向きに落ちますので、怪我をしないように注意が必要です。
ラボーナ
ラボーナは、軸足の外側に位置するボールを、軸足の裏から蹴り足を振ってボールを蹴る技術です。
かっこいい技術になります(笑)。
ラボーナという技術ができなくてもサッカーは十分にできると思いますが、
ひねりのあるキックなので観ている方は面白いです。
スコーピオン
スコーピオンはジャンプして、体を地面と水平にした後、膝を曲げて足の裏でキックする蹴り方です。
スコーピオン=さそり、さそりが尻尾でボールを弾くようなイメージですね。
蹴り方の形がさそりに似ているので、スコーピオンと呼ばれるようになったのでしょう。
一般の人が実際に使うことはまずなさそうです。
サッカーの蹴り方をイラストで見よう!蹴り方と呼び方 まとめ
今回はサッカーのボールの蹴り方をご紹介しました。
ボールの蹴り方は、足の部位によるものと、蹴るときの状態によるものがあると覚えておくと良いでしょう。
足の部位によるもの
◎足の部位によるもの
- インサイドキック
- インフロントキック
- アウトサイドキック
- アウトフロントキック
- インステップキック
- トゥーキック
- ヒールキック
蹴るときの状態によるもの
◎蹴るときの状態によるもの
- チップキック
- ボレーキック
- オバーヘッドキック
- ラボーナ
- スコーピオン
また、珍しい蹴り方としては、足の裏で蹴る技術もあります。
サッカー選手はいろんな技術ができるとプレーのバリエーションが増えますし、観戦する方々は試合中にボールの蹴り方をチェックしてみたりと、ボールの蹴り方を覚えることもサッカーの楽しみの一つだと思います。
色々な蹴り方をおぼえて、サッカーを楽しんでくださいね。